子供が3歳になる頃に「生まれる前の記憶」を尋ねると お話してくれるなんて言いますよね。
息子が3歳の頃は すっかりそんな素敵な話を忘れいていて 聞きそびれていました。
しかし、5歳になった頃、突然おどろきの胎内記憶を話してくれたのでご紹介します。
体内記憶を話し始めたきっかけ
それは、突然のことでした。
たまたま、ショパンの「別れの曲」がテレビで流れた時です。
「あっ!!この歌、なつかしい~!!お腹の中にいたとき 思い出すなぁ~!」
そんな言葉から始まり、お腹の中にいた時の様子を教えてくれました。
ちなみに、妊娠中に仕事の合間のリラックスとして、ヘッドフォンにて「別れの曲」を含むクラシックを毎日聞いていましたが、胎教としては聞かせていません。
僕がママを選んだ
胎内記憶がある子供たちが よく口にする「自分がママを選んだ」発言ですが、息子もそうらしいです。
選ばれてとてもうれしいです、ありがとう・・。
以降、やり取りをご紹介します。
- どうやって、ママのとこに来てくれることになったの?
「僕がママを選んだ。たくさんのお母さんたちの中で一番かわいかったから。」(子供の主観です)
- えっ!どこから見てたの?
「お空だよ。先生みたいな人がいて、ママのとこに行ってもいいよって言ってくれる」
- へぇ。先生みたいな人と二人でお空にいたのね。
「違う。たくさんのお友達と一緒にいて、先生みたいな人は4人(手で4!とジェスチャー)」
-4人!? そ、そう。お腹の中でさっきの歌がよく聞こえた?
「(返答せず)あのね~、僕はいつもお腹の中にいない。お腹の中にいたり、お空に行ったりする。」
- へぇ~!生まれるまでずっと行ったり来たりしてたの?忙しいね。
「う~ぅん、生まれるちょっと前からね~、お空に行けなくなる。行けなくなる時に先生が、もう(次は)帰ってこ(れ)ないよって言ってくれる」
- そうなんだ。お空に戻れなくてもよかった?
「うん、いいよ。メダルもらえるから。メダルが初めは1コだったんだけど、どんどんもらえるの。かけっこで1等になったからね。10個くらいになったらもっと増えてね、もっともっとたくさんになる。(幼稚園の)〇〇先生がね、運動会のね~(以降脱線)」
- 生まれるときは覚えてるの?
「僕、生まれるときにね~、すっごい すっごい頑張ったんだよ。(頭を両手で押さえながら)うーーーん、うーーーん(と、言ってクルっと回転)あの時はほんとしんどかった~」
- そっか。それはご苦労さまだったね。しんどい思いまでして 生まれてきてくれて、ありがとうございます。
「うん。(ニコッ)」
ところどころ驚きの発言
お腹の中に入ったままではなく、「お空とお腹を行ったり来たりする」というところが、大人では考えつかないことで驚きました。
また、「かけっこ」というのは受精するまでのことと考えられますが、「メダルが増える」というくだりが、細胞分裂を表すのではないかと少し鳥肌でした。
出産時に「しんどかった」とのことですが、事実、へその緒が肩と首に2重に絡まっていて、なかなか出産できず帝王切開になる直前でした。そして、半回転しながら出てくるというところも、正解です。
4歳以降に胎内記憶を聞いても、知識が増えている分、お話を作ってしまうというところもあるのかもしれませんが、なんだか夢があっていいなぁと思います。
「先生みたいな人が4人」のくだりは、神様???と思いましたが、たくさんの子供たちを指導している幼稚園の先生を思い描いたものと思われます。(当時の同学年のクラスが4クラスで先生が4人でした)
ただ、「たくさんのお友達」がどこから発想されたものかは不明です。
胎内記憶の発表から2年後
5歳の時、胎内記憶を教えてくれてから、2年経ちました。
さて、まだ何か覚えてるでしょうか?
- まだ、生まれる前のこと覚えてる?
「壁があったことしか覚えてない。」
- 壁って窮屈だった? ママの声聞こえてた?
「(少し考えて)あの頃はぼーっとしてたからね。なんにも覚えてない」
- そうなんだ・・・
「テレビ、見ていい?」
- どうぞ・・・
なんだか、・・・お兄ちゃんになったのね。ママは成長がうれしい反面、ちょっぴり切ない気もします。