インフルエンザの患者数が過去最多になった2018-2019年でしたが、ようやくピークも過ぎ患者数も減少して一安心。
これからは花粉症で風邪と似た症状の鼻水、クシャミなどが出る人が多くなりますね。かく言う私も花粉症で、クシャミに襲われることがあります。
風邪と違い花粉症では感染はしないものの、エチケットとして 人に不快感を与えないように気をつけたいですね。「咳(クシャミ)エチケット」の啓発のため厚生労働省より啓発ポスターもできるほどです。
その中でも、おばあちゃんから教えられた「手で覆う」というエチケットは もはや、しっかりNGとされています。
目次
クシャミ被害エピソード
先日、電車に乗ろうと改札から階段でホームに降りていたところ、真後ろにいた(らしい)おっちゃんに「ぶぇっひょぁあ~」と大声で怒鳴られました。
大げさではなく、後ろ髪がブワッとキレイに持ち上がりました。
一瞬何が起こったか理解できず、後ろを振り向くと オールバックのおっちゃんが、鼻と口をさすりながら「(ズルッ)、申し訳ない・・・」と。
(ひぃ~~~っ!!今の後ろからの風はクシャミの爆風!?)
若い頃に同じような状況でクシャミをかけられた時は
「それはアカンやろ!風ブワ~きたやん!!人にかからんように口隠すんがマナーちゃうの!?」
と注意したことがあります。
しかし、今回は即座に相手が謝っている以上、
「あ・・・はい」
としか返せませんでした。
寒い気温だったので、おっちゃんの飛沫が乾くまで頭がスースーしていました。
飛沫の飛距離
ところで、咳・クシャミの飛沫は どれくらいの飛距離があるものなのでしょうか?調べてみたところ、2~4,5メートルは飛ぶということが載っていました。
2014年8月には、呼吸器系医学雑誌『ソラックス(Thorax)』で、「咳による飛沫は、最長4メートル飛び、45分間、空中に残存する」との研究結果を発表している。
引用:「咳やくしゃみの飛沫は4メートル飛び、45分間、空中に留まる」との研究 |Newsweek日本版
2月と同じ気温10℃、湿度30%に設定し、先ほどと同じ強さのくしゃみを噴射すると・・・ 結果は「2m22cm」(後略)
引用:インフルエンザの秘密 – 知識の宝庫!目がテン!ライブラリー
ひ~!やっぱり!!
しかも、プレジデントFamilyで取り上げられた、「ディスカバリーチャンネル」での実験によると、手のひらに付着した感染拡大についても触れられています。
紫外線を当てると光る染料を入れた「人工鼻水」を分泌する装置をつけたアダムが、友人を呼んでパーティーを開催。パーティーが終わり、事情を知らない参加者に紫外線を当てると、彼らの手や服にはピンク色に光る蛍光染料がべったりと付いていた。
引用:くしゃみでウイルスが飛ぶ距離は?|プレジデントオンライン
あまり握手やボディタッチがない文化だとしても、気になる結果です。
咳・くしゃみを野放しにする人
どうして、口元を隠さない人がいるのか?
咳やくしゃみの飛沫は何メートルも飛びますよという事実を新聞やTVで1度も見たことがないのか?
人に飛沫がかかるかもしれないことをどう考えているのか?
それが子供ならまだわかるのですが、いい年した大人であり、社会人がどうしてわからないのか?
謎で仕方ないので調べてみたところ、「共感性がない」という記事を見かけました。
(前略)「共感性の差ですね。共感性とは、『他の人の立場で考える』能力のことで、『自分が相手で、もし唾がかかったら嫌だろうな』という判断ができないために、手で押さえないんですよ」(後略)
引用:咳エチケットができない人の心理 – ウォッチ | 教えて!goo
なるほど。共感性という能力が欠如してしまっているのか。それは仕方がない。能力が欠如している以上、相手に期待したところで改善されないわけです。
以前 職場で、インフルエンザが流行中に「咳、クシャミが出る者はマスクの着用をするように」との社命が出ました。しかも、追い打ちで「エチケットを守ろう!」という啓発メールも3度に渡り配信されました。
が、守らない人は本当に守りません。咳もクシャミも口を覆わずしたい放題。とうとう我慢できなくなった同僚が「マスクしたら?」と切り出したのですが、
「マスクとか 苦しくて無理。ただの風邪だし 熱もないから大丈夫」と、まさかの自己中発言。ちなみにインフルエンザの予防接種は「受けてもうつる時はうつるから受けてない」とのこと。
「なら、出そうになったらハンカチやティッシュで押さえたら?」に対しても、「ははは、間に合わないって〜」とのこと。
こういう人は、共感性どころか、自分が人に迷惑をかけているという想像力も欠如しているんだろうなぁ・・・と思いました。
その後、さすがに上司から注意されて渋々マスクをしていました。
なんだ、できるのか。
風邪っぽい人にマスクをしてもらう方法

少しエチケットとは話が逸れるかもしれませんが、マスクをしてもらう方法について考えたいと思います。
明らかな感染症の場合はぜひマスクをしてもらいたいのですが、仲が良いわけでもなく、上司でもない場合ダイレクトに「マスクして」と言いづらくないでしょうか。
自分の害のない場所ならまだしも、職場の隣の席などで、いつもと違ってよく鼻をかんで いかにも感染しそうな咳をしている場合。
私は一度だけ勇気を出してマスクをお願いしたことがあります。もちろん、自分自身もマスク着用し手洗いうがいを徹底したうえでのお願いです。
「あの〜、咳辛そうですね…空調効き過ぎでホントに乾燥しますよね。喉の保湿になると思うので、たくさんあるので よかったら使ってください^_^」
と、おずおずとマスクを差し出したところ、「アイガドウゴザイバス…ゲホォ」と、マスクをしてもらうことに成功しました。
いかにも「あんた迷惑やで」感を出すとカドが立つので、「悪いのは会社の空調」であるかのように話をそらし、なんか良さ気な「喉を潤す」を提案することにより、素直にマスクをしてくれそうな気がしました。
そうは言ってもマスクして欲しい感アリアリが伝わっているかもしれませんが。
手で口を覆う人に注意する方法

注意しにくいのが、昔ながらの教え「咳、クシャミの時は手で覆え」を守っている人ですね。
十分に他人に配慮しているからこそ、飛沫を飛ばさないよう自分の手で受けるという自己犠牲をされている方に「あんた間違ってますわ」なんて、言いづらいですよね。
そんな時は「私知らなかったんですが、口で覆うのはNGらしいですね」と、さも、さっき知ったように言うといいのではないでしょうか。
そこで「あら、私はほとんど唾飛んでないから大丈夫よ」と返されるかもしれませんその時は・・・
手で口をふさいだままくしゃみをすると・・・。なんと、飛沫が手から漏れて家族の方へ! (中略)くしゃみの飛沫は、空気中に放たれると、わずか0.1秒で蒸発し始め飛沫核になります。 その後、空気中に広がり浮遊し続けます。(中略)くしゃみ1回の飛沫核の数はなんと「6万8262個」!!
引用:インフルエンザの秘密 – 知識の宝庫!目がテン!ライブラリー
手から漏れた飛沫核が「6万8262個」であることを教えてあげてはいかがでしょうか。
海外では子供に咳エチケットを教育

海外では小さい頃から教育番組でエチケットとして、咳やクシャミが出る時は、ひじを曲げた内側で口を隠すと教えているようです。
「 Dracula sneeze 」(クシャミはドラキュラのように口を隠す)と、子供にわかりやすく教えているそうです。
日本でも浸透すればいいんですが…
黒いマスク
最近、若者の間で黒いマスクが流行っているのか、街中でポツポツ見られることがあります。
あれは一体なんでしょう?一昔前のやんちゃな子供が黒マスクをつけていたので、マイルドヤンキーか何かかと思っていたのですが、違うんですね。
韓国の某アイドルグループがファッションの一部として取り入れたところ、真似をする若者が増えたそうです。
私がよく見かけるのは、若い人や観光の方がよくいそうな場所なのですが、ファッション自体も一風変わっているため、外国の方なのかもしれません。
なぜ、黒いマスクが発売されたのか。調べたところ以下のような記載がありました。
- 黒いマスクというのは、もともと、韓国で店頭に白いマスクを置いていたところ劣化して色が変色するのを防ぐために作られた。
- 韓国のアイドルがファッションアイテムとして取り入れたため需要拡大。
- 黒い色であれば不純物が混じっていても見えないから生産しやすい。
たしかに、黒い色は汚れていたとしても見えにくい気もします。
しかし、カッコイイんでしょうか・・・おばさんにはわかりません。