子供の毎日の読み聞かせとして購入した本の中に「牧野富太郎」というページがありました。
どこかで聞いたような・・・そういえば、西武池袋線の大泉学園駅に「牧野記念庭園」があります。
牧野富太郎とは
せっかくなので、庭園に行く前に先生の書籍を読んでみることにしました。

【左】「牧野富太郎 植物博士の人生図鑑」
植物図と言葉:牧野富太郎 執筆:大場秀章 田中純子 出版社:平凡社
【右】「牧野富太郎 なぜ花は匂うか」
著者:牧野富太郎 出版社:平凡社
物心ついたときから、純粋に一途に植物が好きで、必然的に植物学者に。命名した植物は1,500種を超え、日本植物界の父と呼ばれるまでに研究を続けられたようです。
植物に関して難しいことが載っているのかと思いきや、誰にでもわかりやすく書かれていて、
新鮮な驚きがたくさんちりばめられています。「えっ!!」「へぇ~!!」の連続で植物に興味がなくても普通に面白いです。
また、先生のおちゃめな人柄が垣間見れる文章と写真にとっても癒されます。
牧野記念庭園【練馬区大泉学園駅】

庭園は西武池袋線「大泉学園駅」から徒歩5分ほどの場所にあります。
大きな通りから少し入るだけで、閑静な雰囲気。
入口では見ごろの草花の案内があります。

巨木から小さな草花まで300種類以上が植栽されています。
見たことのない草花がたくさん。
葉もよくみると様々な種類があり面白いです。


小路をゆくと、常設展示室があります。

常設展示室では先生の略年譜や、植物採集で実際に使用された胴乱(鞄)や絵具が展示されていました。
牧野先生のオリジナルの一風変わったハンコ(うずまきのマーク)も。
書屋展示室には書庫と書斎が、使用されていた当時のままだそうです。
牧野先生と記念撮影ができます。

ステキな笑顔の先生
おぉ!これが、著書にも登場した「活かし箱」ですか!(中央右側 木製枠のガラスケース)
先生が考案した、植物採取した後に長く保管させておくためのケースですが、こんなにさりげなく置かれているとは。

事務室前に植栽されているスエコザサ。先生の奥様 壽衛さんへの感謝と愛情を込めて名付けられたそうです。

先生の名付けたキンモクセイ。近所で見るものは小さな樹なので、ここまで大きくなる樹とは思いもよりませんでした。
もっとふさふさしている印象のキンモクセイですが、園内では管理上 剪定されているそうです。

静かな緑いっぱいな庭園に癒されます~
木漏れ日のベンチにて休憩。
事務室前でいただいた園内の案内パンフレットを見ます。
目に飛び込んできた言葉に鳥肌が立ちました・・
「 花在れバこそ 吾れも在り 」
引用:練馬区立牧野記念庭園パンフレット「牧野記念庭園の植物~博士の愛した植物たち~」
発行年月:平成30年3月

生涯を通して植物を愛した先生にしか思い浮かばない言葉です。
一度お会いして是非とも草花についてお話を伺いたかったです・・