大人も楽しめる【関西弁・阿波弁の絵本】

絵本は大人が見ても楽しいものがたくさんありますね。

私は大阪で生まれ育ったので、たまたま手に取った絵本が関西弁だった場合、

いつもより登場人物になりきって読み聞かせをすることになります。

ちゃいます ちゃいます

お父さんが仕事帰り、 たあくんに電話をかける場面から始まります。

声ですぐにお父さんとわかるものの、「だれでっか? ○○でっか?」とボケる たあくんに、「ちゃいます」とツッコむお父さん。

更にボケる たあくんとのやりとりがなんとも面白く、子供も大笑いでした。

また、お父さんの言葉の端々に愛情が感じられ、後半は親子の何気ない日常の幸せが描かれていて、ジワ~っ。

お父さんの逸る気持ちが、電話をするという行為に至った・・・というところが微笑まし過ぎます。

ええことするのは、ええもんや!

汗も噴き出す真夏の学校の帰り道、困っている車いすのおじさんを助けることにしたマナブ。

そこに居合わせた女子や通りすがりの人達から「りっぱやわ!」と褒められ得意になり、更におじさんを助けようと申し出てしまいます。

しかし、褒めてくれる人がいなくなったところで、「ええことしてるところを だれかにみてもらいたかっただけやろか?」と自分の善意を疑いだします。

大人でもギクリとする一言です。

登場人物の表情がとてもリアルなところ、関西でありがちな会話がそこかしこに盛り込まれているところ、・・・噴きます。

そうべえ ふしぎな りゅうぐうじょう

「じごくのそうべえ」のシリーズで、

子供が「なりたくない大人」のワースト3に選ぶであろう「浦島太郎」とのコラボ作品です。

今回もやはり ふんイチ(ふんどし一丁)になり、抱腹絶倒の大活躍。

同じような色味になりそうな海の場面ですが、対照的な色をも使用されていて、アートとしても美しく見入ってしまいました。

テンポのいい文章なので、読み聞かせの関西弁がついつい役者のようになってしまいます。

最後のオチも地元民としては拍手もんです。

小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。

「ナスビを売る」という行為が八百屋さんも少なくなった現代ではピンときませんでしたが、著者の少年時代の実話らしく、当時の実際の写真も掲載されていますが、イラストが恐ろしさを醸し出しています。
優しく明るかった母親がどうして鬼のようになってしまったのかは終盤でわかります。
また、是非、カバーを外して読んでいただきたいです。
一人の息子の母親として私なら何ができるだろうと考えさせられた1冊でした。